投稿日:

オーデマピゲ ロイヤルオーク36 14790ST ダークブルー文字盤 旧バックル仕様 2003年 中古極美品 ご成約

どうも。


先日はオーデマピゲ ロイヤルオーク36 14790ST ダークブルー文字盤がご成約。



今回は当店常連のお客様でございます。


いつもヴィンテージでセンスの良い時計をお買い上げ頂いているお客様ですが、


「やっぱりロイヤルオークなんじゃないかと」

という発想に至ったようで今回はお買い上げ頂きました。


しかし普段から36mmのデイトジャストなど小ぶりな時計を愛用されているお客様には現行のメンズサイズのロイヤルオークは大きすぎるということで36mmの14790STをチョイスして頂きました。


今は廃盤の14790STですが厚さ8mmでケース径36mmそしてバックル厚も薄型とサイジングだけで言えば日本人の為のロイヤルオークと言えるのではないでしょうか。

唯一現行機と比べるとcal.2225はパワーリザーブが40時間という現代の基準で行けばショートパワーリザーブなところであります。

ただジャガールクルトムーブの自動巻きを積んだ時計を普段使いしている身からすると、同じパワーリザーブでもジャガールクルトムーブは巻き上げ効率が段違いなのだよ…ふふふ…

と言いたくなるほどメンテナンスをしているジャガールクルトムーブの自動巻きによる巻き上げ効率はすばらしいものです。



隔日運用でも仕事で着けていると本当に止まらないのでございます。私はcal.3120という同時期のジャガールクルトムーブベースのAPムーブを使用しておりますが一時期3か月くらい手巻きせずにずっと動いていた経験があります。もちろん3日に1回ぐらいの使用でしたがおそらく私のようなデスクワーカーでも使うたびに満タンまで巻き上げていたのでしょう。

このあたりの経験からもパワーリザーブはあくまで指標の1つで、体感での巻き上げ効率の高いムーブメントが個人的な高評価ムーブメントになるようになりました。


メンテナンスの面倒なスイッチングロッカー式のジャガールクルトムーブですが実用性は私の中で最高ランクですね。


ジャガールクルトムーブの手巻きの8デイズムーブメントも巻き上がりが無茶苦茶早いのでジャガールクルト系列は自動巻きも手巻きもとにかく巻き上がりが早いと思っております。



脱線しましたがショートパワーリザーブを補う高効率巻き上げムーブメントなので割と14790STは死角の無い時計だと思っております。強いて言えば値段ぐらいでしょうか 笑


今は生産のしていない14790STの極上個体でしたので長い会議を経てご成約となりました。


大きな時計が増えましたが時計は小さく薄く安定するものを作るのが一番難しいです。
そういう面ではケースが大きくなればなるほどムーブメントへの制約は小さくなっていきます。


感じるのがもうこの先も2005年頃の定価に対するコストを超える腕時計が作られることは無いのではないかと思います。


文字盤への手間、薄いケース、豪華な付属品、ブレスレットやバックルの複雑な造形、そして薄型ムーブメント。


ある種人類の3針時計の到達点は2005年頃の100万~200万円価格の時計に思えてしまいます。
それが今は500万~1000万円の価格帯となり誰もが手にすることは出来なくなったなと。


でも新品が売れないとこうしてみんなで中古で遊ぶことは出来ないので今定価でバシバシ時計を買ってくれている方には常に尊敬の念を持っております。(たまに自分でもそっと新品買ってますし…)



それでもかろうじて日本に残っている名品をみんなで愛でていこうと…




いつもお買い上げありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。



最後に遂にロイヤルオークいっちゃいましたショットで締めでございます。