どうも。
先日はパネライ ラジオミール1940 3デイズ アールデコ アイボリー文字盤 47mm PAM00791がご成約。
今回は当店初購入のお客様でございます。
パネライって本当に面白いメーカーでこれだけリファレンスがあるのに似たような時計はあっても全く同じスペックの時計はほぼありません。
そしてその中でも時折明らかに奇抜な意匠の個体が出現いたします。
そして今回販売のPAM00791はパネライをずっと支えて来たアンジェロボナーティ氏の最後の仕事の1つなのかなと思っております。
今までに採用された事が無いランス針、文字盤はアイボリーカラーにレイルウェイアラビア。そしてアラビア数字のフォントも今まで使用した事の無いブレゲ数字をゴシック体に寄せたものです。
正直パネライらしい雰囲気はあれど、パネライの今までの要素を盛り込まず全てを新しいデザインで作った異端のパネライなのです。
これからは私の作ってきたパネライでは無く、新たなスタートだというパネライ陣営の声が聞こえてきそうでした。(勝手に)
発売当初は中古市場で見かけたものの、今ではほぼ見かけなくなりましたね。
当然世界限定500本ですから徐々に市場から姿を消していきます。
そして今回は私の下からも旅立ちました。
スペシャルエディションのボナーティ氏の手書きの限定証明書、特大の木箱。
スペシャルエディションと言えばお決まりの付属品でした。
新たな時代はスタートし各モデルの木箱は小型化、今ではレザーボックスになるなんて話も。
この年を境にパネライをパネライたらしめていたものはどんどん無くなっていきました。
私は自分用のパネライを買う時はあの木箱が家に増える感じが「パネライ買ったなぁ」と感じる瞬間だったんですがいずれそれも無くなるのでしょう。
パネライ黄金時代の最後の1本とも思えるPAM00791。
パネライ愛好家のお客様から譲り受け、またパネライ愛好家の下へと。
気持ち良くお買い上げありがとうございます。
今後ともよろしくお願い致します。
最後に特別な箱と、特別な保証書で送りますショットで締めでございます。