どうも。
先日はIWC トリビュート トゥ パルウェーバー 150イヤーズ IW505003がご成約。
今回は当店初購入のお客様でございます。
時計趣味は周れば周るほど自分の欲求に正直になっていきます。
最初の理由は、
「1本ぐらい高価な時計を持ってみたい」
「いい年齢だし1本ぐらい時計を持ってないと」
「友達にすすめられて」
などなど色々な理由で時計の趣味を始めるのだと思います。
そしてその後は、
「質実剛健ならロレックス」「ロイヤルオークのステータス性」
「世界一のパテックフィリップ」「機械づくりならジャガールクルト」
「革新的マーケティング、リシャールミル」
などなど雑誌やSNS、店舗からの知識でどんどんと理論武装されていきます。
そして何本も時計を買い、何回も損をして、何度も勉強をしてそうしていくうちに離れていく時計、手元に残っていく時計。
見栄やスペックみたいな外殻的なものが取り除かれてゆき、自分の「好き」が凝縮された時計の選び方が始まります。
他人の意見は関係ないね、自分で見て聞いて触ってきたのだから。
このステージになるとおおよそ傍から見ているとどうしてあの時計をしているんだろう?という領域に入っていきます。
でも自分自身は自分の時計選びに納得しているので何にも代えがたい喜びを感じているものなのです。
今回のIWC パルウェーバーは誰にでも最高と思える時計では無いかもしれません。
秒針のみのデジタル表示、ワイヤーラグにフラットな文字盤。
しかし強烈に刺さるものがある時計です。いわゆる癖が凝縮されたような。
今回のお客様は実物を見ずにお電話だけで即決でございます。
勿論相互にコミュニケーションを取っているからこそではございますが、ずっと探されていた1本との事でした。
頂点から、入門機まで全部遊び尽くした方が選ぶのはシンプルに時間が分かりやすい時計という事で。この時計も1つの終着点なのかもしれません。
気持ち良くお買い上げありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
最後に超ド級の時計好きから超ド級の時計好きへ。受け継がれていく名機ショットで締めでございます。
PS.やっぱり私はロレックスとランゲですかねぇ