どうも。
先日はセイコー グランドセイコー SBGW039 セイコー130周年記念 プラチナモデルがご成約。
今回は当店常連のお客様でございます。
以前当店でよく時計を売り買いして頂くセイコーマニアのお客様に今まで一番だと思うグランドセイコーは何ですか?と尋ねた際に「SBGW039 プラチナ130周年かな」と言われた時から実物を触ってみたいなと思っておりました。
時計屋さんといえど一つのブランドを何十年も収集している方には知識で教えて頂く事は多く、こんなにセイコーを好きで集めているお客様が良いと言うSBGW039には興味があり調べておりましたが、月日は過ぎ忘れた頃にご縁がありお買取させて頂きました。
そして手に取った時の感動が忘れられません。
たった35.8mmのケースなのにプラチナ無垢ケースになる事で手に乗るズシリとした重み。
グランドセイコーの小径手巻きモデルは軽量なものが多いのですがプラチナケースは普段手にするグランドセイコーとは全く異なる異質なものでした。
どんなに金が高くなろうともプラチナの時計の地球の重力を手で感じるような重みを味わうと、やはり最後はプラチナなのだなと思ってしまいます。
そして昔から珍しい時計は好きなのですが最近の私の仕入れの趣向はもう1つ大きなテーマがありまして、それは買う方が10年後も着けられる時計かどうか?という点です。
青文字盤、緑文字盤などかつては少数派だったカラーダイアルがあまりに増えた事で今は黒文字盤や白文字盤という普遍的なカラーの方が魅力を感じるようになっております。
10年後着けているであろう時計が私にとっては奇抜なカラーダイアルではなかったというだけですので好みの世界なので意見は分かれます。
私としてはゆくゆくは高コストの時計も、センスの良い時計も軒並み1000万円の時代が来そうなので(と言いますがアクアノートが1000万円超えた時点ですでに来てるとも言える)
一生着けていたい時計は早めに買いたいと思っているのであります。
おそらくSBGW039は80歳になっても着けられるであろうシンプルで、メンテナンスし続けられる国産時計であり、ノーチラスやデイトナといったアイコニックなデザインからも一歩距離を置いたところにある時計。
永遠と続く時計の螺旋の果てにある時計の1つだなと思いました。
お買い上げになられたお客様も今までロレックスやオーデマ、パネライあたりにしか興味が無くグランドセイコーを買う話になった事が無い方でしたが、実物を見てその日に購入決断をして頂きました。
ほぼ一目惚れに近い形でございました。
実物にはそのぐらいのパワーがございました。
写真では伝えきれないほどの輝きに溢れた1本、良い時計に触れると心が洗われます。
またこうした新しい時計と出会って感動したいものです。
いつもお買い上げありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
最後に気に入った時計は大体いつもすぐにさようならショットで締めでございます。
