どうも。
先日はパネライ ルミノール1950 3デイズ 47mm 「 PAMC 0372 」サンプル非売品がご成約。
今回は当店初購入のお客様でございます。
初購入とは言うもののパネライ好きの方が来店される事が多い当店ですので何度か以前にお話ししたことがございました。
今回のパネライは世界で片手で数える中に納まるほど若い機械シリアルを持つまさにcal.3000がパネライの社内でしか話されていない非公開時代の生産品でございました。
ですから私も売れればいいという考えではなく「持つにふさわしい人にお渡ししたい」という気持ちが非常に強かったのでございます。
そしてこの時計を手にした時に自分よりもふさわしいと思う人が2人だけ頭に思い浮かんだのでございます。
そのうちの1人が今回のオーナー様でございます。
初めてその方と話した時の感想は「パネライ愛で狂ってる(すごい褒めてる)」という印象でございました。
表面に全面にエングレービング入りのルミノール着けてるし、休みの日にパネライ用革ベルトを革から切り出して一から作っちゃうし、こういうファンがいる事にパネライは感謝して営業して欲しいと思ったほどでございます。
この時計は一体どこへ行ったらいいのか?時計を売る身でありながらも時計が変な末路を辿らないように考えてしまうのであります。
きっと大事にされるであろう、価値を理解できるであろう人の元へ。
売れればいいという事では無いのです。絵画も時計もクラシックカーも文化の継承なのでございます。
貴重になればなるほどに受け継がれて、次の世代へと渡っていくものです。
ユニタスという長年使われたムーヴメントからcal.3000というパネライの大型ボディ用の専用設計マシンが生まれ最初のロットに生産された1本。
もし今後もパネライという企業が存続していくのなら振り返った時にきっと名機に仲間入りするであろうcal.3000の生まれた瞬間、その瞬間をその時に伝える1本なのでございます。
きっと浮世絵だって江戸時代に審美眼を持って受け継ぐ人がいたから200年後の今だって現存しているのだと。そんな思いを馳せる腕時計でございました。
気持ちよくお買い上げありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
最後に今日お買い上げの時計がどれか分からないんですが…まぁいいかショットで締めでございます。

