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セイコー 1965メカニカルダイバー復刻モデル SBEN003 世界限定1965本 2023年8月シール付き未使用品 ご成約

どうも。



先日はセイコー 1965メカニカルダイバー復刻モデル SBEN003がご成約。



今回は当店初購入のお客様でございます。


とは言うものの以前より存じ上げておりまして、パテックフィリップからランゲ、ロレックスまで幅広く時計趣味を楽しんでいたお客様ですが今はセイコーのファーストダイバーの復刻にハマっているとの事でセイコーのファーストダイバーからファーストダイバーの復刻シリーズは全て集めたとの事でした。



凝り性の方はハマった時の熱量が凄まじく完全コンプリートまで同じデザインの時計を5本も買うあたりが狂気と言いますか、見習わなければいけないなと言いますか、興味のある事を突き詰めていけるというのは時計という学問に関しては才能なのだと思うのであります。

腕時計には着けて楽しむ視覚、感触的な楽しみと番号や値段を覚える知識的な楽しみがあると思っております。





そして学問として捉えた時の腕時計の情報量は膨大で覚えても覚えても知らない事が湧き出てきて未だに毎日勉強だな、と思うばかりです。




ですので各分野のトッププレイヤーの知識量たるや想像を絶するもので、



パネライで言えば自分で革ベルトを革から切り出して歴史に忠実に作ってしまうお客様もいらっしゃいますし、こちらのお客様は興味をもったセイコーの型番を全部集めてしまいますし、ロレックスで言えば山の様なデットストックをお持ちで日夜研究されている方もいらっしゃいますし。




ですから時計屋として研究を突き詰めていくためにはそういうその道のプロの方達に教えを乞う事の大事さを感じる訳です。



自分が知っている知識もあれば、相手の知っている知識もある。
時計店をやっているからってプロ目線で行くよりもその道の最強のヲタク達とスクラムを組んでより豊富な知識量にしていく事がベストだなと思う訳です。



私もロレックスやパネライに関してはかなり長い期間研究していますが、やはりサブマリーナだけデイデイトだけ40年買い続けている人達には教えを乞う事も多々有るわけです。




身銭を切って買い続けている人の知識ほど洗練されているものはございません。



やはり今回のセイコーダイバーズコレクターのお客様の様に身銭を切って学び続ける尊敬すべき時計ヲタク達との商談は私にも新たな学びも有るわけでございます。


「今回買ったSBEN003が今までの復刻モデルの中で一番初代ファーストダイバーに似ておりました」



この感想はセイコーのファーストダイバーシリーズを全部集めた人にしか言えない感想なのです。

その台詞あまりに重い。重いのであります。




時計店でありつつもこうした時計知識の学術を高める場としてありたいなとも思う訳でございます。

そしてまた買って頂けるようなセイコーを仕入れられますように鋭意仕入れに取り組みませんと。


気持ち良くお買い上げありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。



最後に同じ文字盤の時計の5本目を買う方へ発送する業務に取り組んでおりますショットで締めでございます。