どうも。
先日はカルティエ パシャ38mm 銀文字盤 W3102255 150周年記念モデルがご成約。
今回は当店初購入のお客様でございます。
私は付属品も時計の一部だと思っておりまして基本的には扱う時計は完品にこだわっております。
付属品からは多くの事が読み取れます。
その時計が売れた場所は勿論、特定のモデルにしか付属しないものがあったり、保証書の素材によってギャランティケースが変わったりと中古時計を扱う上で不可欠な情報が詰まっていたりします。
私の経験からも本体のみの時計は盗品のケースがあったり、非正規なルートでの輸入であったり、メーカーの処分セール品であったりとマイナスな事が多いので安くても積極的に扱いたくないというところであります。
なんでこんな話をしたかと言うと今回のパシャ 150周年モデルは付属品が完全なものをほとんど見たことが無かったもので、時計の状態の良さもそうなのですが
よくぞ27年間も紙一枚捨てずに保管して頂けたなと感心してしまったからなのでございます。
内箱にも保証書ケースにも「1847♡1997」という150周年記念の刻印が入ります。書類を保管する紙封筒にもです。
カルティエの通常ボックスや保証書ケースでは無く150周年記念らしくわざわざ作成されたものだったのでございます。
そして今回の個体はシミ一つ無い紙の外箱に売値のタグから風防のグリッドを外す工具、果ては納品の際に時計に被っている布まで揃っておりました。
150周年記念尾珍しい付属品が揃っているのは勿論ですが、保管状態を見れば次買う方にとっては前オーナーの顔が見える1本でした。
きっと長い間大事に扱われていたことが分かるのでございます。
私も性格的に高額なモノを買ったら付属品まで綺麗に保管しておきたい性格なので、こういう周囲の状況からモノに対する真摯さが受け取れます。
特にヴィンテージウォッチに近づけば近づくほど付属品の保管状況の良さと時計自身の個体値の高さは比例すると思っております。
今も日本には数十年前のものを綺麗に保管されている方がたくさんいらっしゃいます。
まだ見ぬ自慢の一品に出会うために今日も時計屋をオープンさせるのであります。
気持ち良くお買い上げありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
限定らしい豪華絢爛な付属品とピカピカな時計を丁寧にお包みしてお送り致しますショットで締めでございます。