どうも。
先日はロレックス エクスプローラーII 16550 超特濃アイボリー センタースプリットダイアル がご成約です。
以前も書きましたが1980年代のノンポリ完品ロレックスはもはや売れればいいというモノでは無く、どうやってこの時計をバトンしていくかという話でございます。
たかが時計1本と思うでしょうが、相当な奇跡が嚙み合わないとこういった1本は生まれません。
昭和61年よりずっと東京に眠っていたこちらの16550。
購入当時のロレックスの保証書も並行店の保証書も揃っており、ずっと新品で買われた方がお持ちになられていた1本でした。
おそらくこの手のロレックススポーツは20年以上前から集めている日本のコレクター様やお金に糸目をつけず買っていく海外のディーラーに買い上げられてしまっており、現在は1オーナー品を探すというのは至難の業でございます。
恐ろしきかな、こんなロレックスがゴロゴロあるぐらいバブル期には本当に日本に時計が集まっていたのだなと思います。
それが結果として良質な日本の中古市場の土壌を生み、ロンドン、LA、NY、香港と並ぶ超優良時計マーケットの発端になったのだなと思います。
特に海外の時計店を歩いてみれば日本の中古時計の質の高さは歴然。
ポリッシュの技術も日本の修理職人さんは素晴らしいものがあります。
ですが当然骨董品もアートも車もその時の権力者、資産家の下へ集まっていきます。
あれだけあった日本のヴィンテージロレックス在庫が今や薄氷の如く。
それでもキラリと光る1本を東京に残していきたいのであります。
日本で時計売りをやっている意地でございます。
今回も熱いロレックスマニアにバトンを繋ぐことができました。
また逢う日まで。
いつもお買い上げありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
最後に暗闇の中で嘘みたいなアイボリー文字盤の16550ショットで締めでございます。