どうも。
先日はヴァシュロン・コンスタンタン オーバーシーズ 黒文字盤 47040/B01A 2006年 正規中古ノンポリ極美品 がご成約。
今回は当店常連のお客様でございます。
オーバーシーズの47040は1つ前の旧型のオーバーシーズとなりまして、2004年から2016年まで製造されていた長い間ヴァシュロンのスポーツモデルのフラッグシップを務めていたモデルでございました。
特徴としてはアンチマグネティックケース、そして文字盤上に施されたギョーシェ、立体的なベゼルと、スマートなリューズガードが挙げられます。
2004年は近代時計史における分岐点な気がしています。
ヴァシュロンの47040オーバーシーズ、ブレゲのマリーンIIラージデイト、パテック 5196カラトラバなど後世に語り継がれる名デザインが排出された年でもあり、ロレックスが文字盤のフチへのルーレット刻印で製造番号の刻印をはじめた年でもあります。
そして手間暇かけた時計こそが良い時計である。という考え方がまだあった頃では無いかと思います。
2004年以降大量生産による品質低下が顕著でローターがばんばん外れる時計メーカーが出てきたり、どんどんと効率化がすすみ文字盤に複雑な加工を施すメーカーは減り、ハイエンドモデルだけの特権となっていった様な気がいたします。
ですからこの47040オーバーシーズの様に複雑な造形のケースに、手間暇のかかる文字盤を積んだ腕時計はもうまともな値段では買えなくなるのだと思います。
時計と共に非効率的な時代に思いを馳せながら。
いつもお買い上げありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
最後にオーバーシーズを定着させたオーバーシーズショットで締めでございます。