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ロレックス デイトナ 126500LN 白文字盤 2024年12月 一部シール残り 白タグ付き未使用品 ご成約

どうも。


先日はロレックス デイトナ 126500LN 白文字盤 がご成約。



今回は当店常連のお客様でございます。


「モータースポーツから時計へ」


今回のお客様はつい最近まで時計にはほとんど興味が無く車を走らせる事が趣味であった方でございます。


応援しているレーシングチームのドライバーの方が着けているのを見てその時計がデイトナというモデルという事を知り時計の世界へ足を踏み入れます。


時計って不思議なもので好きなタレントさんが着けていたりするとよく見えたりしますし逆に嫌いな人が着けているのを見ると絶対に買わないリストに入ってしまったり。


今ほどインターネットやSNSが全盛期で無い時代は時計の情報を仕入れるのは一苦労でしたから、先輩がしていたから欲しくなった、ドラマで俳優さんが着けていたから買う。なんて理由で時計を買う方はかなり多かったと思います。


特にこのデイトナという時計は人によって好き嫌いがいつの時代も真っ二つになる時計でございました。


王道メーカーのロレックスの王道モデルであるが故に着けたくないというマイノリティ派の方もいらっしゃいましたし、その反対にその絶対的な人気モデルという事を理由にお買い求めになる方もいらっしゃいました。


特に20年も遡ると自分が若かったからなのかデイトナという時計に圧倒的なパワーを感じたものでした。

すごい人が着けてる、だとか100万円もするとんでもない時計!みたいなイメージでした。


そういう意味ではリシャールミルやパテックフィリップ、オーデマ、F.Pジュルヌみたいな何千万当たり前のようなメーカーの認知度が高まったからなのか雲の上の時計というイメージでは無くなりましたが、その何千万という時計たちもデイトナという時計が存在しなければここまでの高評価にはならなかったと思ってます。


ロレックスのフラッグシップウォッチとしてすべてのメーカーのハイエンドウォッチと戦ってきた歴史があり、切磋琢磨される時計相場の基準として今までもこれからも存在するモデルだと思っております。


そして時代がアップデートしていき色々な売却方法が出てきたことで「人気」や「レア度」みたいなものが金銭的価値に置き換えられるようになりました。


時計だけじゃなく、古銭だったり、観葉植物だったり、スニーカーだったりと以前は一部の人たちの間だけで認識されていた価値がより広く知られるようになったと。

私はここ10年ぐらい某フリマアプリや某オークションアプリが進んでいったらどういう市場が形成されるのかと興味津々で眺めてきました。
もしかして全ての時計店とか専門店は駆逐されるのかな?とも思い見ていました。

ですが高価な嗜好品だけに着目していえば成熟したマーケットには育たなかったな、というのが今のところの見解です。


やはり個人主導のマーケットというものは売買モラルが低すぎるので高価になればなるほどに専門店での消費に分があると思ってます。


そのモラルとは高級機械式時計市場ではマイナスポイントをどのぐらい買い手であるお客様が許容できるか?というのが売買の決め手になります。

傷だったり故障歴であったり付属品の欠品であったり。


その点で言えばあまりにもマイナスポイントを隠してorそれ自体に気が付いていないトレードが多すぎます。
あと偽物、一部偽物があまりにも多くなりすぎたなと。


なぜこんな話をするかと言えば当然今回のお客様は正規店でデイトナを買いたかったのであります。


それはそうです。定価ですから。私も定価のものは本当は定価で買って欲しい。


でもそれを許さない市場が出来上がってしまっているのです。
資本主義極まれり。



ですから今回は何度かの取引の末にお客様とお店との信頼にてお買い上げ頂いた1本であったなと思っております。



本当に欲しい人に時計が行き渡るのは難しい。でも行き渡らないから本当に欲しいのかもしれない。

20年後には違う仕組みが出来上がるでしょうか?
見守っていきたいと思います。



いつもお買い上げありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。


最後に一緒に夕飯に行く前にいきなりデイトナ買いましたショットで締めでございます。