どうも。
先日はブレゲ マリーン II ラージデイト 5817ST 銀文字盤がご成約。
今回は当店初購入のお客様でございます。
毎年数多くの新作モデルが発売される中「名作」と呼ばれるデザインになるのはほんの一握りの時計だけでございます。
特にこれだけロレックスが幅をきかせている昨今の時計業界ですからその他のメーカーが名作デザインを生み出すのは並大抵の事ではございません。
惜しまれつつ廃盤となりましたがブレゲのマリーンラージデイトはその名作と呼ばれるにふさわしいデザインであった様に思います。
まずシーンを選ばない事。今回のマリーンラージデイトはラバーバンドというラフな素材ながら非常に品のある佇まいが特徴でしてラバーバンドなのにどこか革ベルトのドレスウォッチ様な印象を受ける時計でございます。
まさにドレスカジュアルといった様相。
スーツとまではいかないですがジャケパンの様な腕時計といえばいいでしょうか。
TシャツからジャケットまでカバーするTPO能力の高さが魅力でございます。
TPO対応力の高い時計ならエクスプローラーIやシーマスターアクアテラなど各社から登場しておりますがマリーンが他のモデルと一線を画すのは強いコンセプトの存在です。
マリーンは名前の如くマリーンクロノメーターと呼ばれる海洋時計をアイデンティティに持つ時計ですので名前の通り海の時計なのでございます。
ですからリューズガードから横から見たベゼル側面、ケース横のコインエッジ、ベルトの裏側、尾錠、尾錠のサイド、ベルト遊環、自動巻きローター、裏面エングレービング、文字盤。
ラグを除くほぼすべてのパーツに「波」のモチーフが入っております。ですのでほとんどどの角度から見てもいずれかの波のマークが見えるようになっております。
そして至る所に施された曲線の波デザインに対比させるように恐ろしいほど角ばった直線的なラグ構造。明らかに意図的な曲線内への直線の配置です。
このように優れたTPO対応力と共に狙いすましたデザインコンセプトによって名作になっているのだと思っております。
今ではこんなに造形にお金がかかる時計は200万アンダーではメーカーは作らないでしょうから。
気持ち良くお買い上げありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。
最後にラバーなのに品格ウォッチショットで締めでございます。